弁護士 宮本 督
エッセイ:to be a Rock and not to Roll
ケータイと私
一昨年、私、このコーナーで携帯電話なんていらないっていう話しを書いて、そしたら、それが朝日の記者に見付かっちゃって、アエラの特集記事(『ケータイやめた人たち』だったかな)でもとり上げられて、なんだか格好悪い思いをしたものです。でも、やっぱり、ケータイって、あれ、チャカチャカやってるのって、ホント頭悪そうに見えるし(電車の中で、いい年したオッサンとかが、ケータイでメールしてるの見たりすると、サル以下だって思うね。)、持つのジャマくさいしって思ってたわけです。
でも、私、ついに、負けちゃいました。ケータイ持ちました。ビンビンに電波飛ばしてます。世界とつながっちゃってます。全国の良心的ケータイ拒否主義者の皆様、東京で一人、転びました。誠に申し訳ありません。
みっともないと知りつつ言い訳しますと、ここのところ、外出することがとても多くなって、要するに、外回りの仕事が急激に増えたんです。それでって、そのせいばかりじゃないと思うんですが、最近、メチャクチャ忙しいんです。だって、このエッセイだって、全然、書く暇なくて、〆切守れなかったんだもん。って、それはいつものことなんですが、要するに、忙しくなって、外出先から、事務所のスタッフにいろいろとお願い事したりされたりする道具がどうしても必要になったというわけです。
さらに、見苦しいと知りつつ言い訳を重ねますと、メールとかはしてません。もちろん、ネットに接続もしません。私、一応、サルより上です。って、ホントのこというと、やり方が判らないんですが、って、やっぱりサル以下かも知れません。それから、ブタ以上の知能を有する動物として当たり前のことですが、ケータイで写真を撮ったりもしません。当然です。あれって、一体、何なんですか?それに、ホステスのお姉ちゃん達からの電話もかかってきません。って、私自身、自分の番号を知らなくて、どうやって自分の番号を表示させたらいいのかも判らず、番号を人に教えることができないんです。それに、人の番号の登録方法も判りません、って、間違いなくサル以下ですね。
ポケットに入れたケータイがブルブル震えると、一瞬、飛び上がりそうになります。いけません。ホント、こーゆーの、いつまでたっても、慣れないんですよね。