銀座数寄屋通り法律事務所[旧 中島・宮本・溝口法律事務所] >HOME

弁護士 宮本 督

エッセイ:
to be a Rock and not to Roll

2008.06.30

ヨガの効用

 またまたエッセイの更新をサボっていたら、死んだんじゃないかとか、入院したんじゃないかとか、挙げ句の果てには、逮捕されたんじゃないかとか、いろいろご心配頂いた。
 どっこい私は生きている。すこぶる健康だし、もちろん逮捕もされていない。憎まれっ子は、今日も、しぶとく生き抜いてる。
 んで、今回のネタは、事務所の立地とヨガ。
 全然関係なさそうなテーマだけど、私の事務所は、東京の銀座というところにある。言わずと知れた歓楽街。で、お酒大好きな私は、共働き夫婦で子供もいないので、少なくとも平日の夜に家で食事をとるという習慣はなく、ほぼ毎晩、銀座のどこかで飲むことになる。別に、誰かが呼んでいるわけでもないし、何か用事があるわけじゃなく、まっすぐ帰ればいいのだが、それができない。なんせ職場は銀座だ。飲み屋を素通りできるほど、私の意思は強くない。それで、よほど体調の悪いとき以外、必ずと言っていいほど、どこかの飲み屋に寄り道。友達を誘うこともあるし、職場の誰かと一緒に行くこともある。一人でも行く。バーやクラブが多いけど、そば屋とか焼鳥屋とか寿司屋とかで、ダラダラ飲むこともある。なんと言っても、ここは銀座だ。飲む場所には事欠かない。
 しかし、ちょいと一杯のつもりで飲んでいつの間にやら...で、翌朝、激しいフツカヨイだったり、その他、飲んでる時間のあまりの長さに自己嫌悪に陥ることもあったりで、いや、ただ単に、仕事を終えてまっすぐ帰るだけでいいのに、そんなことがなかなか難しいんだ。情けないことに。
 でもでもでもでも、今年に入ってから、ヨガ(ホットヨガ)を習い始めた。摂氏40度のスタジオで汗をダラダラかきながら90分間、いろいろなポーズをとる。暑い。とにかく暑い。でもそんなことはどーでもよくて、ポイントは、ヨガ教室の場所と、レッスンの時間にある。教室は、銀座の端の端。事務所と家の間。最後のレッスンは、仕事を早めに切り上げれば間に合う8時半過ぎに始まって10時過ぎ頃まで。そんなわけで、レッスン終了後、シャワーを浴びてヨガ教室の入ってるビルを出て、その一歩目が肝心。右は銀座。でも、シャワーを浴びたばかりなのに、体は火照っていて、汗がガンガン噴き出てくる始末。早く家に帰って風呂に入りたい。それで左に向けて一歩目を踏み出せば、銀座よさらば。なんと、酔っぱらわずに帰宅できるではないか!
 そんなわけで、世の中では、ヨガのブームで、体にいいことがいろいろ言われてるらしいけど、私にとって最大のヨガの効用は、週に二回、酒のない夜を過ごすことにある。別に、ただ、まっすぐ帰れば、それでいいだけの話なんだけどね。